ヨンファの映画館(ヨンファグァン)

韓国映画・韓国ドラマを中心に動画配信等での視聴記録、基本ネタバレありです。

韓国映画『呪呪呪/死者をあやつるもの』感想:逃走中ハンターみたいなゾンビの動きが面白い

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見どころ

呪術をテーマにゾンビ映画の新境地を切り開いたホラーエンターテインメント。『新感染』のヨン・サンホが脚本を担当、ユニークな設定とスリリングなアクションが楽しめる。

白昼堂々と襲いかかる「呪術で動くゾンビ」たちの動きが斬新で、ゾンビ映画ファンなら一見の価値がある。

 

ストーリー

静かな住宅街で起きた凄惨な殺人事件。その現場には、死後3カ月が経過したとされる死体が容疑者として残されていた。

ジャーナリストのジニが出演するラジオ番組に、犯人を名乗る謎の男から電話が入り、死体を操って殺人を犯したと告白する。捜査が進む中で明らかになる真実と呪術の恐怖。

ジニと巫女のソジンはこの恐ろしい現象に立ち向かっていく。

 

感想

後回しにしていたけど…見て正解?

正直、B級映画っぽい雰囲気に躊躇してたんだよね。でもU-NEXTの配信期限が迫ってたのと、『新感染』のヨン・サンホ脚本ってことで、見てみることに。

結果的には、見ておいて損はなかったかな。

 

怖さよりも不思議さと笑い?

オープニングはしっかり怖くて引き込まれたけど、その後の展開がちょっと予想と違ってた。

全体的に明るい雰囲気で、恐怖感は薄め。ホラーのはずなのに、笑わせに来てるのかな?って思うところも結構あったよ。

 

背景が唐突

で、主人公はオム・ジウォン演じる動画サイトのキャスターなんだけど、もう一人ソジンという巫女?が謎に登場する。かなり唐突に。日本で修行してたとか?

この子が一体なんなのかわからなくて戸惑った。主人公よりもなぜか活躍するんだもの。

で、ソジンを演じたチョン・ジソって、『パラサイト』の金持ちの娘役だった子みたいだけど、全然気づかなかった。

 

インドネシアの呪術?

死体が呪術で動いて人を殺す、普通ならもっと謎が深まる展開だと思うのに、呪術専門の教授(コ・ギュピル)がサクッと原因を解説してしまう。

コ・ギュピルは好きだけどギャグ要員しか見えない、え?

あと私でもわかる基礎のインドネシア語が出てきたのと、明らかに怪しい女性アシスタント。なんか複雑なんだけど、全然怖くないよ!

 

100人のソンビが放たれた――ッ

一番の見どころは白昼堂々と追いかけてくるゾンビたち(厳密には操られた死体)。

一糸乱れぬ動きで全速力で走って追いかけてきたり、はては車まで運転してきたりするのが、『逃走中』のハンターみたいで面白かった。怖くはない笑

まあこの斬新なゾンビシーンだけでもこの映画を見る価値はあったと思う。

 

ドラマのスピンオフやったんかー

エンディングはスッキリと終わったのに、その後が蛇足だった気がする。

で、あとで知ったけど、この映画、『謗法~運命を変える方法~』ってドラマのスピンオフだったんだね。

それなら背景設定がいろいろと突だったのも納得。ドラマを見てたら、もっと楽しめたかな?

エンドロール後の映像も謎だったし、続編があるってことなのかな?

 

映画情報

原題: 謗法:在此矣(방법:재차의)
公開年: 2021年
監督: キム・ヨンワン

主なキャスト:

オム・ジウォン:イム・ジニ
チョン・ジソ:ペク・ソジン
チョン・ムンソン:チョン・ソンジュン(ジニの夫)
キム・イングォン:キム・ピルソン(都市探偵代表)
コ・ギュピル:タク・チョンフン(教授)
クォン・ヘヒョ:イ・サンイン(スンイル製薬理事)
オ・ユナ:ピョン・ミヨン(スンイル会長の娘)
チョン・ググァン:ピョン・スンイル(スンイル製薬会長)